
当蔵は笠間藩主牧野家の醸造元でしたが、明治六年藩主より”二波山松の緑の色たけくよろずかけてなお榮ゆらん”の歌と共に経営を譲られ「二波山松緑」の銘柄を賜りました。
二波山(茨城の名峰筑波山と加波山を意味します)松緑は、日本三大稲荷の一つ笠間稲荷神社の御神酒として代々ご用命にあずかっております。
銘酒 二波山松緑は厳選された高品質の酒米・清冷な水と四季折々に趣を変える笠間盆地の自然の恵みをうけ、厳寒身を切る様な大気のなかで甘・辛・酸・苦・渋の五味がほどよく調和した
手造りの地酒でございます。
平成十四年四代目尾上松緑丈襲名披露の折には、歌舞伎座前に樽を飾らさせていただき、記念の振舞酒として皆様にご賞味いただきました。
蔵紹介
蔵見学は行っておりませんが、敷地内は自由に散策できるようになっております。
社
創業以来、当蔵を見守り下さる「笠間稲荷神社」と無病息災の神ともされる「熊野神社」の御分社です。
毎年、酒造りの安全を祈願しています。
また、当社のお酒は笠間稲荷神社の御神酒としてご用命いただいております。
ビン詰め工場
ここは出来上がったお酒をビン詰めする工場です。
お酒の種類によって、ビン詰め工程が変わります。当社では1.8リットル換算で1日最大3000本のお酒を詰めることができます。
洗米所
ここは酒米を洗う場所です。
この桶は洗ったお米を水につけて浸漬という作業を行うために使います。
気温や水温、お米の種類や精米歩合によって浸漬時間が変わるため、お米の吸水具合を確認しながら行います。
釜場
ここはお米を蒸かす場所です。
上に置かれた四角い甑(こしき)にお米を張り、蒸気が上がってから40分かけて蒸しあげます。
このお米の蒸し上がりがお酒の味を左右するため蒸気の量や時間に細心の注意を払います。
仕込み蔵
仕込み蔵には大きなタンクが並んでおり、麹米、掛け米、酵母、仕込み水を段階的に仕込んでゆく、「四段仕込み」という仕込みを行います。
仕込んだ状態のものを「もろみ」といい、「もろみ」の状態を五感と分析によって確かめながら管理して理想のお酒を育てていきます。
当蔵の仕込み期間は11月中旬から4月上旬です。
直売所
当蔵のお酒をご試飲いただけるほか、笠間・茨城産品を取り揃えております。是非、お立ち寄りください。
二波山松緑 ラインナップ
笠間の地酒をお楽しみ下さい。